一言

すばらしき世界が好きになれなかった理由

すばらしき世界という映画を見てきました。

最近【すばらしき世界】という映画を見たんですが、自分の中ではしっくりこず、微妙だなーという評価でした。

他のレビューサイトやYou Tubeで感想を見ると高評価だったため、何が自分にとって合わなかったのか考えてみました。

こういうの考えるのもまた一つの映画の楽しみだと思ってます。

注意いただきたいのですが、駄作だったとか、好きな人を否定したいという気持ちはありません。

単純になぜ自分には合わなかったのかを書き綴ろうと思うので、こういう人もいるんだなという程度に見ていただければと思います。

本作は、一般社会の暗黙に対して、別の生き方しかできない元ヤクザ関係の男が主人公となっています。

13年間(他の罪で収容されていた年数を足すと人生の半分近く)刑務所に収監されていた主人公が様々な社会の常識に打ちのめされます。

そんな中でも周りに恵まれ、色々あった末に社会の暗黙を受け入れるという作品です。

あらすじだけ聞くとかなりいい話だと感じますが、管理人は下記3点で微妙でした。

 

1.主人公に共感できない

よく言えば真っ直ぐな性格ですが、悪く言えば子供のまま何も成長しなかった性格のように見えてしまいました。

主人公には自分の矜持があるのですが、その矜持を否定されたときの対応が感情に任せてただ怒鳴るだけ。

どうやったらその矜持を貫き通すことができるか、そういうことを考えて行動してくれよ……と思ってしまいました。

また主人公の過去の掘り下げが薄く、キャラクターにもいまいち愛着がわかなかったのも共感できなかった理由の一つです。

そのあたりの掘り下げやもうちょっと芯となる部分を見せてもらえたら、共感できたかもしれません。

 

2.周りの人が優しすぎる

周りの人がすごく優しいです。

ライター、スーパーの店長、市役所の役員、身元保証人……みんなめちゃくちゃ優しい人達です。

主人公がいろんなわがままを言ったとしても、それでも親身になって行動してくれます。

これがすごい違和感で、主人公は特に何かをしているわけでもなく、また人間的に魅力があると感じなかったため、なぜこんなに周りが優しくしてくれているのかがよく分かりませんでした。

そこにすごく違和感を覚えてしまいました。

 

3.伝えたいテーマがよくわからない

おそらく一般常識、暗黙とかけ離れた人の生きづらさというのをテーマにしていると思うのですが、そのテーマが伝わってきませんでした。

ここは主人公に如何に感情移入できるか、共感できるかがポイントになると思うのですが、1.で触れたとおり共感できなかったため、伝えたいテーマがよくわかりませんでした。

見終わったあとにはもやもやが残った映画でした。

 

 

まとめ

ただ、この共感できないという点に関しては、管理人がそういう人間だというのが一番大きいと思います。

自分で言うのもなんですが、管理人は自己責任論が心の根底にあるため、納得できる理由がないとどうしても自己責任じゃんと思ってしまうんですよね。

だからこそ、弱者、人と異なるということをテーマにした映画はあまり楽しめないのかもしれません。

ただ役所広司さんの演技力は半端なかったです。

むしろ演技力が半端なさすぎて、三上という一人の人間をこれでもかと成立さえていたことが、管理人が共感できなかった理由かもしれません。

フィクションのキャラというより、ノンフィクションのキャラと感じたため、かなりリアルに考えてしまったのかも……

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